[1999年11月9日] ユカイ君
菓子パン。(朝)
にぎりめし2個。(昼)
焼き肉。ダイコンおろし。つけもの。めし。(夕)

●きのうのトップページのなぞなぞのこたえ。「ひろの宮様」。あたりまえですね。ごめんなさい。でもこれ、おれはけっこううけました。
●ユカイ君というひとはとにかくこういう、くだらないことを日がな一日かんがえているひとです。で、くだらないギャグをおもいつくたんびに、「ネタ帳」とみずからがよんでいる黒いシステム手帳に記している。だいたい一日に十個くらいおもいつくみたいで、ネタ帳はものすごいことになってる。ところがこのネタ帳にはたいへんな欠陥があって、それはなにかというと、ユカイ君は字がヘタなのだ。それも、ものすごく。一般人にはほとんど解読できない。かいた本人さえ読めない。そういう部分がかなりある。サワリの部分だけおもいついてオチが読めないとか、あるいはその逆で、オチしか読めないとか、そういうのがヒンパンにある。そんで、読めないところは、ユカイ君自身がまわりのひとにたずねたりする。「なあ、これ、なんて読むんだとおもう?」しるわけない。書いたとうにんが読めないのに、第三者が読めるわけなんてない。たとえばこの「ひろの宮様クイズ」でいうと、こんなかんじ。

 ◇●×△◇●×△◇●×△◇(意味不明な文字列)‥‥‥‥ひろのみや様

ようするに、こたえの部分だけあって、そのまえのなぞなぞのところがわからない。これじゃなんだかわからない。こういうのがユカイ君の手帳にはすごくおおい。で、このばかげたネタ帳時代というのが数年あって、それで、とうにんもこれじゃ意味がないとやっと気づいたのかどうか、ネタ帳にかわるあたらしい道具を導入した。小型のカセットテープレコーダー。ある日とうとつにこれをおれにみせて「これからはネタをおもいついたとき、これにふきこんで記録しておくんだっ」と元気に宣言されたときにはおれもアタマをかかえた。「いったい、なにがキミをそこまでかりたてているんだ?」という根元的な、しかしもっともなギモンがうかんだ。でも、とうにんがあまりにはりきっているのでたずねられなかった。そんで、それからユカイ君はしばらくこのあたらしい道具を活用していたんだけども、これが、他人がいる場所でははなはだ勝手が悪いことに気がついた。いいわすれてたんだけど、ユカイ君のネタというのは、あぶないのがおおい。「ひろの宮様」をマグニチュード1とするなら、マグニチュード7.5とか、8.2とか、そういうのがけっこうある。そんなの、たとえば電車のなかで、ほかのひとがいるまえでくちにだせるわけがない。それでとうにんもこまりはてて、けっきょくオチだけ録音してみたりする。「ひろの宮様クイズ」を例にすると、こんなかんじである。

 ‥‥‥カチ。「ひろの宮様」。カチ。‥‥‥

かんがえてみれば、これだけでも十分あぶない。電車のなかでおもむろにテープレコーダーをとりだして、「ひろのみや様」とひとことだけ録音してるやつがいたら、たいていのひとはただちにちがう車両にうつるとおもう。でも、ユカイ君はこれならだいじょうぶだとおもっているらしい。まあとうにんがそれでいいとおもっているのなら、それはそれでいい。ところが、あんのじょうというかなんというか、これだけ録音して、ほかの部分はわすれてしまう。あとになっておもいだせなくて、まわりのひとにこれを聞かせて、「なあ、これってなんのことだとおもう?」とたずねてくる。そんなのわかりっこない。「ひろの宮様」のひとことだけきかされて、それがどんなギャグだったのかおもいつくひとなんて、世の中にいるわけない。こうなってくると、「もはやキミにつけるクスリはない」というかんじだけど、まあ、とうぜんというかなんというか、みんなの人気者です。ユカイ君は。

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