[2002年02月25日] ブ
調理パン(あさ)
春巻定食(ひる)
すきやき。めし(ゆう)

●とつぜんであるが読者諸賢、ってほんとに賢いひとがこんなところをよんでるのかどうかは疑問ではあるが、ってそれもまた失礼ないいぐさだな、どうもすいません。ってあらわれるなりおれはなにをいきなりあやまりだしているのか。そんなことはともかく読者諸賢。中学や高校の運動部の部活において先輩から理不尽な暴力をうけたというひとがあまりにもおおいのにたいして、後輩に暴力をふるったというひとがあまりにもすくないのは、あれはどういうわけであるのか。本来であるならば、先輩から理不尽な暴力をうけたというひととおなじくらいに、後輩に理不尽な暴力をふるったというひとがいてしかるべきだと筆者はかんがえるのだが、後者にかんしてはほとんどきくことがない。これについてたとえばかれらがキャバクラ嬢にむかってする話というのはおおむねきまっていて、いやべつにキャバクラ嬢でなくてもいいんだけどここはひとつキャバクラ嬢に相対していると仮定して、かれらがする話というのはつぎのようなものである。「オレの代のまえまでは先輩が後輩をなぐるとかあってさ、オレもずいぶんやられたよ、だけどオレはね、そういうのはキライだからね、そういうのはオレの代でなくしたんだ。オレは後輩なぐったりなんかしなかったよ」
●すがすがしい談話である。たまにはそういうひともいなければ世の中なりたつまい。しかし、日本国中だれもがそう主張するとなると話はべつだ。どうもわがくにの部活というのはつねにオレが入部するまでは暴力の嵐がふきあれているのだが、オレがその悪しき伝統を断ち切って、オレがそこを卒業するとどうじに暴力はなくなっているものならしい。それはそれで結構なことなのだが、毎年毎年えんえんとどの学年もそうであるというのでは、どうかんがえてもそれではツジツマがあわん。私見だが、なんでああスポーツマンというのはうそつきがおおいのか。それともひとはキャバクラ嬢をまえにするとうそつきとなり果ててしまうものなのか。さらにもうひとつ、使い慣れぬ漢字をまじえつつ苦労をしながらここまで作文をしてきた筆者であるが、これで使い方はみなあっていたのか。いずれにしてもまったくこまったことである。
●というわけでそのこまった一例として、筆者が入学したときの中学の野球部というのがなかなかわらえるものであった。なにしろとうじは日本国中野球一筋でみんなして野球少年だったので(印象)、筆者が中学にあがったときも野球部に入部したやつは五十人くらいいた。一学年が三百人くらいだったから、してみるとふたりにひとりが野球部に入部したことになる(印象)。この五十人の新入部員が、ひとつきばかりすると、十人くらいになっていた。あとの四十人はどうなったかというと、とうぜん諸般の事情により退部したわけである。諸般の事情とはいかなるものか、個々については筆者もくわしくはしらない。家庭の事情でやむなく野球をつづけられなくなったのかもしれないし、みずから適性がないと判断して潔く野球の道を断念したのかもしれないし、無理な連投がたたって肩をいためその後はラーメン屋の店主におさまったのかもしれないし、ケツバット地獄にいやけがさしてにげだしたのかもしれない。そのたいろいろ、そこにはさまざまな事由がかんがえられるであろうが、ここではいいかげんな憶測によってものをいうのはやめておく。もとより筆者がこの稿で意図する主題はそのようなところにはない。ではどこにあるのかというとそれは筆者にもわかっていない(印象)。とにかく事実として、五十人の新入野球部員はあっというまに5分の1に激減したのであった。かんがえてみるととんでもない話なような気もするが、しかしだれもそんなことはふかくはかんがえなくて、野球部というのはああいう部なんだとみんなでしんじこむことにして、そして日々はすぎてゆく昭和四十年代後半ぎんざナ〜ウなのであった(印象)。そんで、五十人が十人という、つまり五人に一人しかたえられないような熾烈なケツバット地獄についにたえぬいた野球部であるが、あ、ケツバット地獄じゃないのか、そんな憶測でものをいっちゃいかんのであったな、すまんすまん、とにかくその地獄の野球部であるが、それからどうなったかというと、その翌年も新入部員は五十人くらいあったのだが、あれよあれよというまにひとり減りふたり減り十人減り二十人減り、おしまいにはとうとう三人になってしまった。残存部員数だけで比較すると、筆者のとしもいいかげん地獄ではあったが、翌年はさらに地獄の度合いがふかまったみたいである。あ、地獄じゃないのか、すまんすまん。ナ〜ウコマ〜シャル。
●ま、それはそれとして、とにかくそんなわけなので、このとき野球部だったやつと飲酒にいって、「オレ中学のとき野球部だったんだけど、オレの代で後輩をなぐるのとかは一切なくしたんだよ」とみせのお姉ちゃんにえらそうに語るのをきいたりなんかすると、おもわずビールをふきだしてしまいそうになる。だっておまえのときなんか後輩が沈没する船からネズミがにげだすみたいににげてって、しまいにゃ三人しかのこってなかったじゃねえかよっ、と指摘せずにはおれない筆者なのだが、三人しかのこらなかったのはこれは印象や憶測ではなくて事実であるのだからいたしかたあるまい。パオ〜(印度象)。

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