とり  ☆ほんじつの作者☆1999年10月12日☆

はなせばながいことながら、きょうおれはモノスゴク、グワイがわるい。あのね、きのう、たぬきうどんをくったのね、うどん屋で。そしたらさいごのころにシャリシャリいうのね。うどんが。くいおえるころに。なんでうどんがシャリシャリいうの? そうおもってくちのなかのものをてのひらにペッとはきだしてみてみると、ゴキでした。ゴキブリでした。それも、あかくてデカイやつでした。すかさずこみあげてきて、ゲロはきました。ゲロはくのなんて、十五年ぶりくらいでした。そのあとはもうめろめろ。いまだにこみあげてくる。キモチがわるい。なんていうか、もうココロのキズになってしまっている。キモチわるい。いまだに。そんでいちにちのおわりにビールを二本のんだらいよいよきいちゃって、あ〜きょうはもうダメだあ、なんかクスリのんでねむろうとおもって、パブロンがあったんで、パブロンのんでデンキけしてベッドによこになってうとうとしてたら友達がきました。レコードを録音してくれという。ムスメのピアノの発表会があって、その課題の曲を録音したいんだけど、レコードプレイヤーがとうにブっこわれているんで録音できない。すまんのだが録音してくれという。いつもならおやすいごようなんだけど、きょうはダメなのだもう。グワイがわるいのだ。でもやっぱりおれはいいひとなので録音したんだけど、その曲というのがまた、ケンプだかデンブだかによるブェ〜ト〜ブェン、ピアノなんたら13番で、なんでよりによってこんなグワイのわるいところにもってきてこんなシンキくさい曲をきかねばならんのだとかおもってレコードのタイトルをながめたら、『悲愴』だって。たぶんおれはこの曲にかんしては生涯わすれられないとおもう。というわけで悲愴をいだくグワイのわるいほんじつの作者。悲愴。

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[11,10,1999]