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●きょうのこのだらくした献立をみよっ。こんなもんをくってておれは立派な盲導犬になれるのかっ。‥‥そもそもなれない? 来世に期待しろ? ああそう。
●しかしペヤングはうまい。半年に一回くらいくうペヤングは、この世のものとはおもわれんくらいうまい。「食べ物でいちばんすきなのはなにか」ときかれることがあるんだけど、その質問にはうまくこたえられない。なにをかくそう、なにをくっても「これが世の中でいちばんうまいなあ」とおもうからだ。たとえばペヤングをくうと「こんなうまいモンがほかにあるかっ」とおもいながらくってるし、ハンバーガーを食ってるときも「こんなうまいものをおれはいままでくったことがない〜っ」とかナミダぐみながらくってるし、おすしをくってるときもラーメンをくってるときもとんかつをくってるときも、とにかくそのときくってるものがつねに「この世で最高」だったりする。このわたしの嗜好をしるものはみな、もはやあきれてわたしに食べ物の味にかんするコメンタリーをもとめようとはしない。「くりた? ああ、あの、なにを食べてもうまがるひとね」というふうなポジションにいつのまにかわたしはある。「宴会料理のおさしみと唐揚げ、いっぱいあまっちゃったけど、もったいないからくりたさんに食べさしとこう。あ、くりたさんくりたさあん、ちょっとこっちきてえ」というふうな立場にわたしはある。
●立派な盲導犬への道は遠い。
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