[2000年7月31日] untitled
てんぷら。すいか。めし。(ひる)
うなぎ。梅ぼし。めし。(よる)

●掲示板に書き込みをするときに、題名をかんがえるのがしちめんどうくさいことがある。めんどくさいというか、おもいつかないことがある。たとえば内容がたんなる連絡だったりすると、けっこうこまる。「こんどの裸踊り大会は水曜日の午後8時からです。みんな、百貫ろうそくをわすれないでね」という連絡をするのに、題名もへったくれもない。でも掲示板は書き込みの内容なんて判断してくれない。こんな連絡に題名なんて必要ないだろう、というこっちの意見などききいれてはくれない。書き手のつごうなどおかまいなしで、掲示板はつねに、題名はなにかとそれを書き入れるのを要求してくる。ならばとわりきって「無題」なり「untitled」なりにしておくことができればいいんだけど、どうもそういうのができないしょうぶんで、それで題名を入力するダンになってハタとかんがえこむ。こういうのはかんがえだしてしまうともうだめで、そうなるまえに、ぱっとアタマに浮かんでいなくちゃだめなもので、なやんでもいいのはなかなか浮かんでこない。内容に一分、タイトルに一時間なんてことだってありうる。そうしてなやみぬいたすえのタイトルが「裸踊り大会について」だったりすると、なんだかモチベーションがさがってしまう。そういうことがある。とくに、通信にはまりこんでしまって、積極的にヒンパンに書き込みをしだしたりすると、これはおおきな問題となってわれわれにたちはだかってくる。じっさい、おれにもたちはだかおどった。
●いちいち書き込みのタイトルをかんがえるのがめんどくさくなっていたときがあって、そのさいおれのとった手段はなにかというと、そのときかけている音楽の、曲のタイトルをつかいまわしてしまうというものだった。われながら投げやりである。投げやりではあるが、すくなくともこれでタイトルに悩まされるということはない。やれやれ、と一安心して『やせっぽちのバラッド』だとか『ワイルドサイドを歩け』だとかいった、世をたばかったタイトルでおもうさま書き込みをしていたのだが、ところが、それからしばらくして、フランクザッパ期がおれにやってきた。四年にいちど、半年くらいのあいだ、おれにはそういう時期がある。この時期がくるとおれはフランクザッパ以外きかなくなってしまう。とうぜん書き込みのタイトルはフランクザッパの曲のタイトルになる。つまり『おれはあんたのダンナさんよりハードだぜ』だの『キャロライナのハードコア・エクスタシー』だの『いつでもぬるぬるさせておけ』だの『ハリー、あなたってケダモノよ』だの『Gスポット・トルネイドー』だの『なんで小便するときイタイんだ?』だの『アゴをのばそうとした男』だの『カルロス・サンタナ秘密のコード進行バリエイション』だの、そういった、世をたばかるどころか、はだかおどるタイトルのオンパレードになってしまった。そのうち「これはなんのことですか?」とたずねられることになる。「あの、せんじつの書き込みのタイトルの『柔和なるもの何も得ず』というのは、どういう意味なんでしょうか」「ところでこの『あ、いかん、風呂むせて脳ワヤや』っていうのはなんのことですか」とたずねられることになる。返答にきゅうする。ワヤやもなにも、そもそも意味はない。でも、そういってしまうのもなんだかもうしわけない。そんなわけで、フランクザッパ期のおとずれとともに、「曲タイトル=書き込みタイトル」時代はおわりをつげ、またタイトルに四苦八苦することになった。そして、いまだにそれはそうである。
●結論。おとなしく「無題」でいいじゃないか。
●ところで、きょうの献立はうそです。なにくわぬ顔をしてかきましたが、じっさいこんなものはくいません。ただしい献立はこうでした。

菓子パン。(あさ)
そば。いなりずし。(ひる)
ビール。(よる)
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