|
→さくやの関東は雪でしたね。
→しかし、どうもこのところ毎日おそろしくさむいなあ、なんでおれの部屋はこんなにさむいのかなあ、いっくら暖房してもぜんぜんききやしねえなあとぶつぶついいながらすごしてたんだけど、きのうの晩はとうとう我慢しきれなくて、ふだんつかっているエアコンのほかにさらに石油ストーブをたいていた。そんで夜中になって、雪はつもったかなと外の景色をみるためにカーテンをあけると、窓が全開になっていた。う〜む、と三秒ばかり硬直して、それから「いつからこの窓はあいていたのか」という疑問がうかんできた。これがどうもさだかでない。どうもこのところ毎日おそろしくさむいなあ、なんだかぜんぜん暖房がきかなくてスースーするなあ、それにつけてもこのカーテンはよく揺れるカーテンだなあ、といったことをここ数日おもいながらすごしていたのをおもいだした。とくにあさがたの冷え込みがすごくて、セイショウなんとかいうむかしのひとが「春はアケボノ、冬はツトメテ」と書いた文章を中学生のころに国語の時間によまされたけど、気がしれねえよなあ、と毎朝つぶやいていたのをおもいだした。それがどれくらい毎朝だったか指おり勘定してみると、どうも一週間くらいつぶやいてたような気がする。してみるとこの窓は、昨年末に窓みがきをやってからあけっぱなしだったような気がする。ひじょ〜にそういう気がする。う〜む。
→個人的に、冬にあたたかそうな格好をしている女の子がすきなんだけど、さむそうな格好をしている男の子というのもそれとおなじくらいすきで、そういう個人的なおもいいれにしたがってふだんからあまり厚着というのをしない。ことしの冬もいままで基本的に、Tシャツと上着一枚ですごしてる。外へもそのままでかける。もちろんさむい。でも、なれてしまうとそれほどどうということもない。ついでにいうとふとんだってずいぶんシンプルだ。ベッドのうえには毛布が一枚とそのうえに薄いかけ布団を一枚。これで毎冬まかなっている。さすがにでも、窓が全開だったと気づいたときはびびった。こんな真冬にじつは窓を全開にして、しかもこんなつましい布団セットでねむっていたのかと、血も凍るおもいがしたけど、でもじっさいにふとんのなかにはいってしまうとどうってことなかった。すぐにあったまって、ぬくぬくと快適な状態になる。もしかしたらこれがおれのトリエなのかもしれない。どんなにんげんにもなにかひとつくらいはトリエがあるという。ふとんをあたためるのがおれのトリエなのかもしれんです。よく女の子とかで、どんなに布団をかけてもまだ寒い寒いいってる子がいるけど、とりあえずそういうことはおれにはありません。電気毛布をつかったりすると、ぎゃくに暑くてねむれなくなったりする。
→そんなわけでおれはこの季節がくるとよく女の子にほめてもらえるのでうれしい。おれといっしょにねるとあったかいとほめてもらえる。「くりたくんて人間カイロだね」とほめてもらえる。これを利用して女の子にせまってみたりなんかもする。「おれといっしょにねるとあったかいよ」というと、さむがりの女の子はけっこうこころがうごくみたいだ。でもうそじゃない。女の子たちはみんなおれをほめてたから、きっとほんとにあったかいんだろうとおもう。すくなくともおれ自身はいつも、ふとんさえあればあったかいです。
→だからさ、ねえ、いっしょにねてみない? あったかいよ。ふふふ。
|