[2001年08月28日] WMZN10
いちごスペシャル(あさ)
ひやしたぬきうどん(ひる)
すし。きむち(ばん)

→オーケー、相言葉はWMZN、おれがおしゃべりなハニワのぽいうだ。もちろんおれは元気で、そして汁彦も元気だ。今夜もこの番組を聞いてくれてありがとう。すてきな季節になってきたね。ところでみんな、どうして季節の変化がおこるのか、しってるかい? おれのきいたところだとね、地軸、いいかい、地球の地にシャフトの軸、ふたつあわせて地軸だ、そいつが地球の公転面に対して90度だか180度だかわすれたが、ともかくそいつが傾いて地球が自転をしているせいでおこる。わかったかな? わからなかったひとはもういちど、中学校の理科の教科書をひろげてみてくれ。そこにはそう書いてある。だけどね、正直な話、そいつはマユツバだとおれはおもってる。おれがおもうに、季節の変化はね、いいかい、季節の変化は、女の子にいろんな服を着せるためにあるのさ。春には春の、夏には夏の、秋には秋の、そして冬には冬の、いろんな服を着せるために季節はあるんだ。どうだい、納得したかい? まったく、女ってやつは、季節にあわせていろんな服を着てくれる。ラジオ局のむかいにある花屋だってあんなに色とりどりの花は置いてないよ。それくらいいろんな服を着てみせてくれる。だけど、うん、だからおれたちはうれしくなっちゃうんだ、そうだろう? だって、考えてもみてくれよ、女の子たちが一年じゅうおんなじ服を着て街を歩いてるところを。ちょっとがっかりだろう? そう思えば、夏の暑さだって、冬の寒さだって、すこしは空のうえのだれかさんに感謝したくなるってもんだ。オーケー、じゃ、今夜も放送をはじめる。
→今夜はちょっとむかし話をしてみよう。もう十年もまえのことだ。話せばながいことながら、おれもずいぶんとこの放送をつづけてきた。十年まえ、この番組をはじめたばかりのころに、一通のおたよりをもらった。たぶんきょうこの放送をきいてくれてるみんなのなかにはまだ子どもだったひともいるかもしれない。とにかくおたよりがきた。それは、ちょっとこころにぐっとくるおたよりで、差出人のなまえはそこにはなかった。かわりに黒猫のスタンプがおされていた。だからおれは彼女を、そう、それは女の子からのおたよりだったから彼女だ。おれは彼女を黒猫さんとよんでいた。黒猫さん、元気かい? 黒猫さんは、そのおたよりのなかで、ポリスの「Every Breath You Take」をリクエストしてくれた。それから、もしこの番組でこの葉書がよまれて、リクエストがかかったら、次の日に、好きな人に告白しようとおもいます、といっていた。こんなたいせつなリクエストにこたえなくっちゃラジオ局の仕事をしている意味がない。そうだろう? もちろんおれはかけたよ。
→あれから十年がすぎて、黒猫さんも、黒猫さんの好きな人も、おれも、みんな十年ぶんだけよけいにとしをくった。そしてじつは、去年のことなんだけど、黒猫さんと黒猫さんの好きな人からまたおれのところに葉書がとどいた。その葉書には、なんてこったい、うまれたばかりの赤ちゃんの写真が印刷されていたのさ。ふたりの赤ちゃんの写真がね。
→ラジオ局にかせられた使命は、もちろん、素敵な音楽を全人類のもとへ平等に送ることにある。けれども、ときには、ただひとりの人類のために曲をかけることだってあるおれがぽいうだ。オーケー、くだらないおしゃべりはやめてさっさと曲にいこう。今夜もリクエストがきている。リクエストは、おニャン子クラブの「真っ赤な自転車」。‥‥ん〜。し、汁彦はこれ、どんな曲か、しってるかい?

 (‥‥‥十秒間の沈黙)

と、とにかく、きいてくれ。真っ赤な自転車。レッド、バイシクル、と。

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