| [2001年12月18日] 原子心母 |
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ミルククリームパン(あさ) あげだし豆腐風の定食(ひる) すし(ゆう) |
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むかしむかしのレコードというやつにはタスキというものがついていて、かなりじゃまくさいものがあった。いまでもCDだとか本だとかにたいていついてますね。タスキ。レコードにもあれはついていて、おれはあれがきらいだったので、レコードをかってくるとまずさいしょにするのはジャケットからタスキをはずすことだった。でもタスキというのは、中古レコード屋にレコードをうるときに、あれがあるかないかでは値段がちがってしまうというような話もあって、そんなのはぜんぜんなっとくがいかないんだけど、でもそういわれるとなかなかかるい気もちですてるわけにもいかず、しょうがないので押入のなかにレコードのタスキコーナーというものをつくり、そこにほいほいほうりなげていた。そんなふうにしてタスキばかりを十年くらいためこんだある日、フトおもいたってその整理をはじめておれは、がくぜんとすることになった。なにしろタスキがあるのにレコードがないというのが大量にある。あとからあとからそういうタスキがでてくる。これはふしぎだったね。いまでもふしぎにおもう。レコードというのはつまり、いつのまにか消滅してしまうものならしい。もっとふしぎだったのは、おなじタスキが二枚でてくることだった。そういうタスキも十組くらいあって、どうやらタスキというのは勝手に押入のなかで増殖するものならしい。そんでもっていちばんびっくりしたのは、おなじレコードのタスキが三枚でてきたことでした。はあ。三枚でてきました。そのレコードというのが、ピンクフロイドの『原子心母』です。おまけにあんのじょう、レコード本体は一枚もありませんでした。タスキばかり三枚もあって、レコードは一枚もなし。さすがにすこしショックをうけて、それでいまだにおぼえてます。原子心母。とうぜんそのごCDでも購入していて、どうやらわたしは都合四枚はすくなくともかってるらしい。世界でいちばんうれたレコードがなにかはしりませんが、我が家でいちばんうれたレコードはたぶんこれです。もぅ〜。
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