[2002年02月15日] *
調理パン(あさ)
てんぷらそば(ひる)
中華。ビール(ゆう)

★浪人してたときのことなんだけど、喫茶店で女の子と映画雑誌をみていたら、若手のアイドルスターのグラビアのページがあって、かれの直筆のサインとおぼしきものもいっしょに印刷されていた。そのおしまいに××とかかれていて、これはなんだろうといぶかっていると、「これはキスの意味なんだよ。××っていうのは、ちゅ、ちゅ、っていうことなんだよ」と女の子がおしえてくれて、それで感心したことがある。
●話はぜんぜんちがうんだけど、しばらくまえにテレビをみていたら映画がはじまって、それは『Breakfast Of Champions』というタイトルで、なんだかどこかできいたことがある。しかしとっさにおもいだせなくて、なんだっけなあ、これ、たしかにきいたことがあるんだけど、どこできいたんだっけなあ、とかんがえながらしばらくながめてて、そのうちにおもいだした。カート・ヴォネガットの小説のタイトルなのだ。『チャンピオンたちの朝食』。そういやそうだよ、そんなのあったよ、内容なんてわすれちゃったけど、たしかにあったよ、とおもいだした。
★さっきの××の話なんだけど、それからしばらく気をつけていると、おしまいに××とかかれてるサインというのはわりとあって、へえ、これってけっこう一般的なんだな、とますます感心してしまった。
●『チャンピオンたちの朝食』に話はもどる。どうしてそれがカート・ヴォネガットの小説なのだとおもいだしたかというと、とにかくその本のなかにはやたらめったらと落書きみたいのがでてくる。つぎからつぎへとあきもせず、ああでもないこうでもないともう毎ページのように頻繁にでてくる。
★××の話。と関係あるかどうかはよくわからないんだけど、ちかごろネットでしったというか、おそわったことで感心したのは、携帯電話のメールがひろまるいぜんの、ポケベルが一般的だった時代には、それにはハートマークのフォントがなかったので、それで「*」を代用していたのだという話である。とうじ現役の高校生だったという女の子がそうおしえてくれた。このときもまた、へえ、となんだか感心してしまった。もしかして感心しやすいタイプなのかもしれない。
●映画の話。テレビで『チャンピオンたちの朝食』がはじまったとき、出演者だとか制作にたずさわったひとたちだとかのクレジットがひとりずつでてくるのといっしょに、いくつかの落書きのような画もセットになって順番に画面にうつしだされた。それらの画にもなんとなくみおぼえがあって、ますます「これってなんだっけなあ」となやんでいたのだが、やがてケツの穴の画がでてきたときに、ああ、そうだ、これ、カート・ヴォネガットだ、とおもいあたった。あの本にでてくる画だ、『チャンピオンたちの朝食』って、あれのことだ、とおもいだした。
★彼女によるとポケベル時代にはメッセージの語尾にハートをつけるかわりに、「がんばってね*」「またあしたね*」とかやっていたんだという。なるほどねえ、というかんじである。××といい、*といい、こういうのって、だれがかんがえついて、どんなふうに流布してゆくのだろう。
●ケツの穴でおもいだすおれもおれだが、おもいだされるカート・ヴォネガットというのもちょっとあれな面はある。ちなみにそのケツの穴の画というのはこんなです。

★おれもその時代にそういう「*」つきのメッセージをうけとりたかったなあと、ちょっとうらやましくおもう。「好きだよ***」なんておくられたら、うれしくてまいあがっちゃったろうなあ。もちろんおれからも「すきだよ*」とか「愛してるよ*」とかいうメールをのべつまくなしに送ってみたかったなあとおもう。いっそただひとこと、「*」とだけかいてすきな女の子に送信してみるのもしゃれてるかも。たとえばそれはこんなかんじ。

●どうもさっきからふたつの話を交互にしていてわかりづらくてすまん。念のためにここでもういちど、カート・ヴォネガットによるケツの穴の画。

★というわけできょうの話はこれでおしまい。いつもこんなくだらないホームページにきてくれてありがとう。みんな愛してるよ*

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