[2002年04月10日] 何語なのだ
いちごスペシャル(あさ)
そば(ひる)
たけのこごはん。トリあげたの(ゆう)

→Jリーグみたいなことになっているのだった。ヴァンフォーレ牛久だとかモンテディオ牛久だとか牛久ホーリーホックだとか牛久アルディージャだとか、なんかしらんがとにかくそういうことになっているのであった。おまえらみんなあつまって牛久運動公園でリーグ戦でもやるのか。試合は週に2試合か。スポンサーはテンコーか。ハイビジョンなら全試合放映か。そんなにまでしてサッカーみたいのか。と、そういうことになっているのであった。なにがといえば物件の話である。物の怪の物に人牛とかいて物件。駅徒歩5分陽当たり良好。環境抜群生活至便。と、ここまではどうみても桜さくわれらがふるさとやまとのおくにである。閑静な住宅街がそこにはひろがっている。ところがこれがアパート名となるととたんに奇怪な異国情緒全開となってしまうのであった。いまおれの手許には数十件のアパートのチラシのコピーがあるのだが、ふと気になって確認をしてみたところ、すべてカタカナなのであった。もうなにがなんでもカタカナなのであった。いったいこのくにになにが起こってしまったのかというくらいにカタカナなのであった。しかも何語だかサッパリわからん。コーポだかポコチンだかハイツだかパイオツだかしらんが、とにかくそれは何語なのだ。その言語の正体はなんなのだ。テキトーいってるだけじゃないのか。文字盤のうえで十円玉すべらしてコックリさんにきめてもらったんじゃないのか。と、それぐらいに国籍不明な文字列が大手をふってまかりとおっているのが物件ネーミング界なのであった。それともそんなことにはこだわってはならんのか。じぶんがすむところに屋号があるというのなら、その意味をしりたいとねがうのは、それは当然の知的探求心ではないのか。間取りだとかなんだとかいういぜんにアパート名の由来をしりたがってしまうおれは、それとも物件選択道に適していないと、そういうことなのかデポルティボラコルーニャ壱番館。そんな枝葉末節はおいといて、ひとまずシンクのしたのとびらをあけて水漏れを確認するのが先決だと、そういうことなのか香枦園ドミトリィドンスコイ。これはいったいどこできったらいいのだ、たのむからおしえてくれないかラヴィラストランジアート柏田。チラシにといかけたところでこたえがかえってくるわけはなく、もはや意識は朦朧、目はかすみ耳鳴りやまずただあやしげなカタカナの羅列がランダムにあたまのなかをぐるぐると盆踊る。そんなさだまらぬ手つきでチラシ広告をめくっていると、やっと意味のわかる物件名がでてきたとおもったらマイスイートライフ栄町ときたもんである。マイスイートライフ。おっ、おれにここにすめと? ………ごめん。おれにはすめない。それともきみはここにすめるかっ。レンタルビデオの会員カードやファミレスのお客様ご要望カードやコミックモーニングの懸賞応募ハガキやケッコン披露宴招待状の返信ハガキやなんやかやそのすべての住所欄にマイスイートライフと記入するライフがおくれるかっ。マイスイートライフの十字架を背負って、いったい、だれがいきていけるというのかっ。
→物件選択道。それは果てしなく難儀な道。日本人よどこへゆく。

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