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→やあみんな元気かい。合い言葉はWMZN、おれがぽいうだ。なんだかきょうはすっきりしない天気だったね。もしもきみが今日の天気みたいなすっきりしない一日をすごしてしまったなら、今夜の放送をきいて、もやもやを吹き飛ばしてくれ。今夜も素敵な曲をがんがんかける。もちろん、もやもやしてないきみのためにだって、とびきりの曲をたくさん用意してある。さあ、今夜もしばらくのあいだ、つきあってくれ。
→じゃまず、今夜はハガキをよんでみる。こんなハガキだ。
「ぽいうさんこんばんは。いつも放送をたのしみにきいています。ところで僕にはいま、すきな女の子がいます。そもそもはこないだ、スーパーでリンゴをかったところから話ははじまります。僕は買い物カゴにリンゴをいれて、レジにもっていきました。レジ係の女の子はパチパチとレジスターをたたいて、250円です、といいました。財布のなかをみまわした僕が、なかから3枚の100円玉をとりだそうとしたとき、そのうちの1枚が床におちてしまいました。「だいじょうぶですか?」とレジ係の女の子が心配そうにたずねてきました。「だいじょぶっす」僕はこたえて100円玉をひろいあげ、彼女にわたしました。彼女はそれをレジスターにしまいこみ、おつりの50円玉をとりだそうとしました。ところが、こんどは彼女がそれを床におとしてしまいました。「だいじょうぶですか?」ほんのじょうだんのつもりで、僕は彼女の口調をまねて、そういってみました。彼女はすこしおどろいて、それから、「だいじょぶっす」としゃがみこんで50円玉をひろいあげ、ほほえみながら僕にわたしました。よくみると、めがねの似合う、素敵な女の子でした。僕は、ひとめぼれというのがほんとうにあるのを、このときはじめてしりました。ぐっときちゃったんです。そのまま結婚をもうしこんじゃおうかとおもうくらいに。ところが、僕は、シャイなにんげんで、とてもそんなこと、いえません。いまだに食事にさえさそえません。じつをいうと、それからまいにち、彼女のところへいって、リンゴをかっています。彼女は僕をおぼえていて、いつもほほえんでくれます。すべての男が勇気をもってじんせいにたちむかえるほほえみだとおもいます。でも、それだけ。そこからさきはまだなにもなし。おかげでリンゴばかりふえてこまっています。ぽいうさん、うまいリンゴのたべかたをしってたら、ぜひおしえてください。それと、女の子の食事のさそいかたも、できたらおねがいします。
なやめる青リンゴより
→青リンゴくん、おたよりをありがとう。うまいリンゴのたべかた、かい? そいつはじつは、おれにはわからないんだ。ごめんよ。でもひとつ、わかってることがある。それは、きみはいいやつだってことだ。おれの放送をきいてくれてるやつに、わるいやつはいない。保証するよ。きみはいいやつだ。彼女と恋におちる資格がじゅうぶんにある。だから、ちょっとだけ勇気をだして、彼女をさそってみたらどうかな。きみの恋のねがいがかなうように、ここでいのっておくよ。おほしさま、よろしく。
→オーケー、おしゃべりはこれくらいにして、曲にしよう。オジーオズボーンで、「Bark at the moon」。こいつで青リンゴくんの恋を応援してやろう。……。してるのかな? まあいいや、とにかくかける。きいてくれ。「Bark at the moon」。バカダモ〜ン。
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