[2000年3月21日] アホダラディスコ
菓子パン。(朝)
ホイコーロー。ラーメン。めし。(昼)
すきやき風のクイモノ。野菜イタメ。キムチ。サラダ。ビール。なっとう。めし。(夕)

●そんでこないだサイモン先生とドラムにさそわれてカラオケにいったんだけども(サイモンしらない? そういうひとはでだしのほうをサンショウのこと)、いったいイギリス人はジャパニのカラオケでなにを歌唱するのか。マンチェスター魂をジャパニのカラオケでどう表現なさってくださるのか、いちおうおれなんかも興味しんしんでみまもってたんだけど、うたったのはセックスピストルズでした。ア〜イヤ〜マナンチクライスタ、ア〜イヤ〜マンナカイスタ、とかなんとかうたっていました。リクエストしたわけじゃありません。みずからほっしてうたってました。サイモン先生っ、こ、これが英国魂なんですねっ。あ、ごめん、おれ、涙がとまらないや‥なんてわけはなくて、でもすなおにうけました。「英語うまいね」とほめると(おやくそく)うれしそうでした。あとマイウェイもうたってました。あとなにをうたったろう? おぼえてない。とにかくセックスピストルズとマイウェイ(フランクシナトラ版)だけおぼえてます。これしかおぼえてないおれもおれだけど、これしかおぼえてもらえないサイモンもサイモンだ。そんで、ジャパニのわれわれも英語の唄のみということでカラオケをしたんだけど、われわれがうたったなかでサイモンがいちばんよろこんでたのはたぶん、アバのダンシングクイ〜ンでした。おおよろこびでコ〜ラスとかしてました。たのんでもないのに。サイモン。はっきりいおう。やっぱりきみはなにかまちがっている。
●ところでダンシングクイ〜ンとかって、ほんとにディスコでかかったりしたんだろうか。よくしらないけど、すくなくともおれはディスコできいた記憶がない。ダンシングクイ〜ンっていつごろはやってたんだっけ? おぼえてないけど、はやってるころにディスコにいかなかっただけ? わからん。そもそもおれは、中学3年のころに一瞬だけディスコにはまって、そのころかかってたのは、とにかくザッツザウェイ。KC&ザサンシャインバンド。くりかえしかかっていた。あとはセクシーバスストップとかミスターモンキーとか、そういうのだった。ほんと、ディスコ音楽ですね。それから十代のおわりごろにまたディスコへいくと、こんどはそういうのはぜんぜんかかってなくって、たんに洋楽をかけてるだけだった気がする。エレクトリックライトオーケストラとかがよくかかってた。あとみんながよろこんでおどってたのは、ドゥービーブラザーズのロングトレインランニング。そんなかんじで、あのいわゆる「どんつくどんつく」のディスコ音楽っていうのはもうなかったような気がする。それともいんちきディスコだったからなんだろうか。そういえばスモークオンザウォーターもかかったりしてた。はじめてきいたときはわが耳をうたがったけど(おいここはどこだ? ディスコじゃないのか?)、ところがみんなはよろこんでフロアにおりてっておどりだしてる。おまけにそのおどりもきまってるのね。両手の人差し指でナナメうえをつっつくの。あのリフにあわせて、右右、左左、っていうふうに。それをみんなでする。きみたちはみんなまちがってる、とおれはおもいました。
●ヘビメタディスコというのにもいったことがあって、これもひどろかった。「いったいこの連中はどっからこんなにわいてきたんだ?」とおもわずにはいられないくらい、客はもうぜったいに例外なくキタない長髪のおにいちゃんおねえちゃんで、これがジューダスプリーストだとかオジーオズボーンだとかにあわせてアタマをふる。それがヘビメタディスコ。フロアをみわたせばそこは髪の毛の海みたいな状態になってて、しかも嵐の荒れくるう海みたいになってて、なんだかそらおそろしい気もちがしました。そんでね。やっぱり人気があったのはレインボ〜なのね。リッチ〜なのね。ロニ〜なのね。コ〜ジ〜なのね。なんだかんだいって、やっぱりみんなアレがすきなのね。以下、わからないひとはさっぱりおもしろくないとおもうので読みとばし推奨。お。キミはわかるのか、話が。じゃあきいてくれ。そんでね、だんだん夜もふけて、このヘビメタバカの盆踊り大会もタケナワになってくると、おもむろにレインボ〜のライブとかがかかるのね。あ、わすれてたけどDJはマサ伊藤なのね。マサ伊藤が、かけちゃうのよ、キルザキング。銀嶺の覇者。そんで、これがはじまると、フロアにはリッチ〜が十人くらいいて、このひとたちはなにをするかというと、たんにギタ〜の弾きマネをする。ディスコで。踊るかわりにギタ〜の弾きマネをする。もちろん陶酔してる。さらにあきれたことには、ベニヤ板かなにかでつくってきたとおもわれるギタ〜(むろんストラト)を持参できてるひとがいる。それも、気づいてみればひとりやふたりじゃないっ。大量にいるっ。これがならんで曲にあわせてギタ〜の弾きマネをしてる。ちゃんとあの、リッチ〜ポ〜ズをつくる。それも十人ならんで、そろってつくる。たぶんその情景をみて「ここはディスコだ」とおもうひとはいないとおもう。それだけならまだしも、ちゃんとロニ〜もいて、これも三人くらいいて、唄にあわせて口をぱくぱくさせて、あのロニ〜のフィンガ〜アクションをしてる。じょうずなひとはもう、完璧に口が唄にあっている。腹話術の人形かおまえは。そんで、さらにアキレたことには、コ〜ジ〜がいる。うそだとおもう? ねえ、うそだとおもう? すうううう(息を吸った音)、うそじゃありませんっっ。ほんとにいるっっ。コ〜ジ〜はなにをおもったか、ドラムのイス持参でディスコにきてて、ねえ、わかる、イスだよイス、イスをもってディスコにくるやつがどこにいる? でもほんとにいるんだよこれが。んで、このマイイスにすわってなにやら手足をうごめかしてて、よくみたら、あっ、曲にあわせてバチをふりまわしてるっっ。しかも足は、あれは貧乏ゆすりじゃないっ。ツーバスだっっ。‥‥ねえ。ディスコなんだよ、ディスコ。くどいようだけど。ディスコにきて、さいしょからさいごまでイスにすわってバチをふりまわすかれ、コ〜ジ〜。たのしいのか、きみはそれで。たのしいんだろうな‥。たぶん‥。そんなわけで、わたしもいろいろとまちがったひとというのはみてきましたが、あれほどまちがったひとというのはあまりみた記憶がありません。ぽいう。

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