[2000年7月20日] ちょっと小声で
ハンバーグ定食。(ひる)
チャーハン。ビール。(よる)

こないだの日曜日の午後、サッカーのトークショーみたいなのを見物にいったんだけど、そのときおもったのは、みんなサッカーの日本代表チームがすきなんだなあというか、応援してるんだなあということだった。そういうのがひしひしとつたわってきた。おれは、あまり日本のサッカーチームを応援したりしたおぼえがない。こわいので、ちょっと内緒の話なんだけど、サッカーにかぎらず、スポーツの国際試合で、日本を応援したりとかはあまりしない。かといって、まけるように願っているわけでももちろんない。ようするに、日本だろうがフィンランドだろうがボリビアだろうが、みんなおなじなのだ。ウルグアイとパラグアイの区別がつかないたわけた日本人のおれには、サッカーのウルグアイ対パラグアイの試合をみて、どっちを応援していいんだかわからない。それはウルグアイ対パラグアイにかぎったことではなくて、つねにそういう状況にある。応援することはある。ファンになることだってある。スポーツというのはやっぱりどちらかを応援しながらみていたほうがおもしろい。でもどっちを応援するのかは試合をみてきめることであって、デフォルトで応援するということはあまりない。こわいので、ちょっと小声で話してるつもりなんだけど。
さいきん日本のチームを応援したのは、前回のオリンピックの野球だ。決勝の試合のとき、おれは海水浴場の浜辺にいて、ラジオでその中継をきいていた。結果は負けたんだけど、おもしろい試合で、おもわず日本チームを応援せずにはいられないような、日本チームが勇気をもってたたかっているのがひしひしとつたわってくる内容で、ラジオ中継にもかかわらずおれは手に汗をにぎってしまった。試合がおわったとき、そのオリンピックというのはもちろんアトランタ大会で、観客はアメリカ人が大半だったろうとおもうんだけど、どういうわけか観客がやぶれたほうの日本チームをたたえているのがラジオをとおして伝わってきて、なんだかおれは感激してしまった。

久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも

    正岡子規

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