| [2000年7月21日] 新屋さん |
| 菓子パン。(あさ) 親子丼。冷やし中華。うでタマゴ。(ひる。さすがにくいすぎた気がした) チキンカツ。ビール。(よる。トリにうらみでもあるのか、というくらいきょうはトリばっかくってしまった) |
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新屋さんといえば『雑文館』の新屋さんとしてインターネットでしられてるけど、おれにとっての新屋さんというのはちょっとちがう。新屋さんといってまっさきにおれがおもいうかべるのは、あの夕暮れの公園の新屋さんだ。新屋さんはおれの中学校の一年先輩で、おれが中学校にあがったとき、そこの番長だった。番長というものが存在したさいごの年代、われらが1970年代の、さいごの番長だった。ぼろぼろの学生帽をかむり、ぼろぼろの学生服をひっかけ、ベルトのかわりに縄をしめ、げたをならして登校をしてきた新屋さんは、まいにちけんかにあけくれて、生傷だらけだった。傷だらけの新屋さんと廊下ですれちがうたび、おれたち後輩は緊張してかれに道をゆずったものだった。そんなおっかない新屋先輩を、学校帰りの夕暮れの公園でみかけたことがある。新屋さんは砂場にうずくまっていた。だれかと話しているみたいだった。きいたことのないわらい声さえきこえた。でも公園には新屋さんのほかにだれもいない。なんだろうとおれは自転車をとめ、木の陰からそうっとようすをうかがうと、新屋さんは子犬にパンをあげていた。給食のパンの残りらしかった。子犬は新屋さんにすっかりなついているらしくて、じゃれついてくる子犬に新屋さんは、おれたちがみたこともない笑顔をみせていた。‥‥というのはうそです。(う、うそかいっ。こんっなにかいといて、うそなのかいっ。とおれもおもう。でもうそなんだからしょうがない。すまん。)んで、新屋さんといえば、いぜん定期的にチャット大会というのをしてたことがあって(ここからはほんとです)、ニフティーサーブでチャットしてたんだけど、えんえんと夜中まで、しかも飲酒しながらしてるので、おしまいのころにはみんなへろへろになっちゃって、おかしなことをくちばしりあうだけになってしまう。そのときに、新屋さんが、かねてよりあたためているプロポーズの言葉がわしにはあるのだといいだして、みんなで「ををっ?」となって、なんとかしてききだそうとしたんだけど、けっきょく教えてもらえなかった。「教えるもんか、一世一代のコピーなんだから」とかなんとかいって、あおるだけあおって、さいごまで教えてくれなかった。でも、ききたいよね。そんなこといわれちゃったら、これはもう、しりたくってしょうがないよね。でも教えてくれなかった。いまだにしらない。こころのこりとはこのことだ。 |
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