| [2001年02月03日] じりりりりり |
| めだまやき。なっとう。めし(あさ) 牛丼(ひる) トリのてりやき。大根の葉のいためたの。めし(ゆう) |
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●二月になりましたね●じつはとしがあけたときに期待してたことがあったんだけど、正月ってほら、三が日はやすみだよね。そんで、ことしはただの正月ではなくて、21世紀の正月なわけで、百年ぶんの正月なんだから、三が日も今回は三百日あっていいのではないかと。正月やすみは三百日あってもいいんじゃないかと。そういう気がしたんだけど、でもじぶんがいいだしっぺになるのはちょっとアレなので、だれかいいださないかなあ、そしたらすかさず賛同する用意がわたしにはあると、いまかいまかとだれかが提案するのをまってるうちにひとつきすぎてしまった。もしかしたらこんなことをおもいつくのはおれだけなんだろうか●ところで先月はものすごくたくさんクルマを運転してしまった。ような気がする。仕事の話なんですけど。申し訳ない。仕事の話です。とにかく、たくさん運転してしまった。なんていうか、タビからタビのひとになってしまった。日々これタビのルロウのさすらいビトになってしまった。というのはさすがにいいすぎだけど、まあたくさん運転しました。移動移動移動移動の日々でした。これはこれで、なれてしまうとかなり退屈なものがある。仕事であちこちとびまわっているひとで、「いそがしいいそがしい」いってるひとがいるけど、じつはああいうのはいがいとうたがわしい。たしかにハタからみるとせわしなくて、そういうセリフがにあうけど、でもほんとはあれっていうのはかなりヒマなんじゃないかとおれはおもう。すくなくともおれは退屈だった。移動っていうのはけっこう退屈なものです。これが電車の移動なら周囲に女の子がいないかをさがして、スカートからのぞいたふくらはぎコンテストなどを個人的に開催してヒマつぶしができるけど(一般論です。わたしがしてるわけじゃないです。一般論です。あくまで)、クルマの移動だとそうはいかない。とくに高速道路というのは、もはや絶望的に退屈である。まさか周囲のクルマのタイヤコンテストなんかを個人的に開催するわけにはいかない。やればできるけど、そんなのだれがやるもんか。というわけで、高速道路というのは、娯楽性という観点からみたばあい、砂漠的状況にある。かといってにんげん娯楽がないといきてはいかれないものなので、とくにおれはそうなので、しかたなくトラックのコンテナにかかれたモンクから娯楽をみいだそうとつとめたりする。トラックの運転手をやってるひとというのはどうもかわったひとがおおいみたいで、びっくりさせられたり、しんみりさせられたり、わりとヒマつぶしになる。こないだは「恐妻亭主の雲助修行」とかかれたトラックがあって、あなたもなかなかタイヘンなんですねえとしんみりさせられた。かとおもえば、リーゼントになぜかネクタイ姿の若いおにいちゃんが手に花束をぶらさげてる絵がでかでかと描かれてて、そのよこに「貴女に出会ったあの日を忘れない‥‥」とかかれてるトラックもみたりした。このひとはタイヘンなのかどうかはよくわからないですが、まあとにかくトラックの運転手というのはかわったひとがいるようです。しかしそうそう娯楽性にとんだトラックがつねに周囲にいてくれるとはかぎらなくて、それどころかそういうのはあくまで例外的な、僥倖とでもよぶべきものなのであって、たいていはしかたなくラジオをつけたりCDをかけたりして気をまぎらわせている。それでも午前中はまだいい。問題は午後だ。午後の高速走行だ。とくに、さっさと打ち合わせなりなんなりをきりあげてしまって、三時ごろに高速にのってしまったときがまずい。なにがまずいって、ねむいのだ。ねむくなるのだ。まちがいなく。なにしろそれでなくても単調な高速道路にもってきて、こっちはその日なすべきことをおえてすっかりくつろいだ気ぶんでいる。ひるごはんはきょうもたらふくくってしまった。うどんとカレーライスをくってしまった。いま胃袋が全身の血液を集中してこれをこなれさせようとしている。そんなところに西日がさんさんとあたられたひには、これはもうねるなというほうがムリだ。そういう日がたくさんあった。つらかったです。これは。ひじょうに。よのなかいろいろダイハードな仕事にとりくんでるひとはおられるようですが、わたしも先月はかなりダイハードだったです。ねむけをこらえるというのは、たいへんな辛苦をともなう仕事です。しかも正真正銘イノチがけです。わたしの先月の賃金の大半はねむけとのたたかいについやされたエネルギーに支払われるのだと、あの困難な仕事をふりかえり、いまわたしはかんがえています●とくにものすごくねむたかった午後があって、もう、地獄的にねむたかった午後があって、大雪のふった翌週のことだけど、あの大雪の土曜日におれは意味もなくうかれてしまって、家のまえの道でクルマをはしらせてこれをつるつるすべらせてよろこんでたらバンパーがとれてしまって、バンパーっていうのかな、クルマのまえの下側についてる黒い細長いウレタンみたいなやつなんだけど、これがとれちゃって、たぶんそのせいだとおもうんだけど、このクルマで高速道路をはしるとガクガクガクガクガクガクガガクと振動がとまらなくて、その振動がまたうまいぐあいにおれをねむりの世界にいざなうのだ。うわああ、これはこれまででいちばんねむたい〜〜、おれはこれまでのじんせいでこんなにねむたかったことはない〜〜、だめだ〜、いますぐねてしまいそうだ〜、ただちにねるうう〜、とかおもいながらはしってたら、とつぜん、ジリリリリリリリリリリリと目覚まし時計の音が車中になりひびいた。それも一個や二個ではなくて、十個かそれくらいの目覚まし時計の、ジリリリリだのボ〜ンボ〜ンだのチリリリリだのなんだのが大量になりひびいて、おもいきりおれは目がさめてしまった。「なんだなんだなんだっ?」と目をさましてあたりをみまわすと、高速道路の車中である。なんでこんなところで目覚まし時計が? とすこしかんがえて、それからCDの音なのだと気づいた。じつはいまだにピンクフロイドの「狂気」のCDがつまれていて、それをかけていた。そのなかに「タイム」って曲があって、目覚まし時計の音ではじまるのだ。これがいきなりなりひびいて、それでおれは目をさましたのだった。まさか音楽によってイノチをすくわれるとはおもってもいなかった。ピンクフロイドは偉大なバンドです。ありがとうピンクフロイド。ありがとう「狂気」。ピンクフロイドもまさかこんなところでわけのわからんバカモノにわけのわからんホメられかたをされるとおもってなかったろうけど●余談:それからしばらくして、インターFMのゆうがたの占いをきいてたら、「今週の射手座。ラッキー音楽はプログレです」というのでわらうとどうじにびっくりしてしまった。プログレっていういいかたはいまでもつうじるのか? しりませんが、おおあたりです。すごいぞインターFM。 |
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