| [2001年02月12日] 団 |
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チキンカツ定食(ひる) さしみ。とろろ。めし(ゆう) |
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いなかにはなんだかわけのわからんものがいろいろあって、たとえば消防団というものが‥‥いやこれはどこにでもあるか。消防団。あの、二十歳くらいから四十代後半くらいまでの地域のオトコ連中があつまって、おそろいのハンテンをきこんでなにかをやっている謎の集団。ってこういういいかたをするとなんだか悪のにおいがしてちょっと失礼だけど、とにかく消防団。ウチのほうにもあって、しりあいがこんどその恒例の旅行にでかけるんだけど、かれはその幹事をおおせつかったそうで、旅行会社に相談にいき、パンフレットをもらってかえってきた。消防団旅行用のパンフレットをもらってかえってきた。そんなものがあるとはしらなかったが、旅行会社からしてみれば毎年毎年けっこうな人数で繰り出してくれるんだからお得意さまだ。パンフレットくらいつくったってバチはあたらない。それが常識的なものであるならば。ならば、といってしまうのはそうではなかったからで、かれがもらってきたパンフレットというのはかなり非常識なもので、それはもう、おれが中学生だったらこれだけで一本抜けてしまうくらいバチアタリなものなのであった。だいたい旅行の値段が一覧表になってるんだけど、それはサービス係のコスチュームできまってるんである。ホテルのランクとか料理とかによって旅行の値段がきまるというのなら話はわかる。だがこれが衣装できまってしまうというのはどうしたことか。おまけにその衣装にしたって、旅先の伝統ある歴史的民族衣装だとかではない。だんじてない。いつものおきまりのあの格好とかあの格好とかである。わざわざ旅行にでかけて、その土地のおねえちゃんにまでこんな格好をさせて、消防団員諸君キミタチそれでうれしいのか? おれはいっしゅんそうおもわないでもなかったが、パンフレットにはそのいんちきな制服に身をつつんでにっこりほほえむおねえちゃんたちの写真が印刷されていて、そのほほえみはおれのそういった感傷的情緒的な懐疑心などみじんにうちくだいてしまうのであった。たぶん消防団員諸君の心もまたみじんにうちくだかれてしまうのであろう。そう、パンフレットには写真がふんだんにつかわれていて、それはもちろん旅先のありがたい歴史的遺物だとか風光明媚な観光スポットだとかではなく、そんななまっちょろいものなど一枚たりとなく、あくまでこれ人物なんである。人物写真のオンパレードなんである。一枚だけ、刺身料理の写真があるにはあったが、よくよくみると皿が人物なんである。かの有名な、皿が人物の料理なんである。おれが中学生だったらこれだけで三本は抜けてしまうような、そのような人物写真がいたるところにふんだんにちりばめられているんである。これでもかというほどに。経済の原理とはかくも問答無用なまでに強力なものであったかと感心するのとどうじに、こんなパンフつくっちゃっていいのかと、ながめてるうちだんだんおれのほうがびびってきてしまった。こんなあからさまなの、つくっちゃっていいのか? こんなのヨメさんにみられたら、もうしひらきのしようがなくないか? それいぜんに、女性の権利がどうこうの団体にみられたら、さわぎになりやしないか? 消防団よりあっちの団のほうがつよいぞ、ぜったい。 |
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