[2001年03月02日] 島
菓子パン(あさ)
いかの揚げたのの定食(ひる)
きのうののこり。めし(ゆう)

●ちかごろは雪がつもってもみんな、ありきたりの雪だるまをつくってよろこんだりはしないみたいで、そのかわりにモアイ像をつくってよろこんでるみたいである。ほんとにもうそこらじゅうで、みんなしてモアイ像をつくってる。あれってまるくないから、カドばってるから、つくるのがけっこうたいへんなんじゃないかとおもうんだけど、でもどういうわけかみんなしてつくってる。それともこれはおれのご町内のなかだけの話なんだろうか。日本全国的な話じゃないんだろうか。って、日本全国的には雪はふらないからそもそもちがうだろうけど、日本全国雪フリ地方的にここ数年モアイ像は出現してませんでしょうか。すくなくともウチの町では雪がつもると、そこらじゅうにモアイ像が出現して、にわかイースター島状態です。あれってめだつから、クルマをはしらせてるときにとつぜんデカイのが視界にはいったりするとあぶないんだよね。おとなの身長くらいあるモアイが突如みちばたに出現されたりすると、こっちもおもわず「ををっ?」なんて視線をうばわれて、それでなくても危険な雪道走行なのに、いよいよ危険きわまりなくなってしまう。みなさんの節度あるマナーをまもったモアイ像制作をきたいします。
●ところでイースター島というとおもいだす話があって、そもそもおれはこの話をしようとキーボードをはたきはじめたわけなんだけど、すごくまえにゆうじんのゆかいくんの家にあそびにいくと、おれのかおをみるなりゆかいくんが「や〜、くりたくりた〜、よくきたな〜、ところでイースター島にモアイってあるだろ? あれってなんで顔だけなのか、りゆうをしってるか?」とたずねてきた。むろんしるわけがないのでしらんとこたえると、「じつはなあ、イースター島の地球の反対側にはなあ、ウエスター島っていうのがあってなあ、足だけの像があるんだよ、うひひひ」とわらった。「なるほどね。うひひひ」とおれもつくり笑顔でこたえた。いちおうおれはひとのギャグにかんしては、かなり寛容なほうなんじゃないかとじぶんではおもっている。よほどのことでないかぎり、礼儀正しくつっこんだり、わらってあげたりしている。そうすればたいていはまるくおさまって、そうしてたのしいじんせいはつづく。これがぽいう的世渡り上手のヒミツそのいちである。このときもこれでおさまるかとおもったのだが、ところがゆかいくんは「それでな、それでな」とさらにしつこく話しかけてくる。「あのな、ノースター島っていうのとサウスター島っていうのもあってな、そこには手だけがはえてるんだよ、うひひひ。それでな、それでな、地球を宇宙のかなたからみると、こんなふうにみえるんだよ、ぎゃはははは」わらいながらかれがみせてくれた、新聞のチラシかなにかとおもわれる紙のうらがわにはこんな絵がえがかれていた。
ちきう
●どうでもいいんだけど、このときかれは三十になんなんとしていた。三十になんなんとしてもまだこういうことをおもいついて(というか、基本的にこのオトコはこういうことしかおもいつかない)、絵までかいてよろこんでいるかれがちょっとうらやましくなりました。たぶんこのオトコは、じんせいいきててたのしいだろうなあとシミジミおもいました。

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