[2001年07月01日] Beer Or Die
ぴびんめん。ビール(ひる)
やきなす。とろろ。めし。しる(ばん)

 テレビで映画をみていたら「どんなに人生に最悪のときがきても、それでもビールはある。」というセリフがでてきて感心した。なるほどそのとおりである。どんなに最悪のときでも、たしかにビールはある。映画の内容そのものはわすれちゃったんだけど、このセリフにはいたく感心してしまい、しつこくおぼえていて、ひとにきかせたりもしてる。けっこうみんな感心してくれる。そしてビールをのむ。おれの人生の最悪のときといったって、結婚披露宴によばれてスピーチをしたらズボンのジッパーが全開になっていただとか、美容院でみせの女の子に洗髪してもらってたらとつぜん欲情して鼻血がでてしまっただとか、そのていどのものなんだけど、たしかにそんな日にもビールはあって、たぶんおれはそれをのんだ。
 ところでここさいきんのおれのいちばん最悪だった日は、アルコールをのみすぎてしまった晩だ。おとといの金曜日だ。へどをはいてみせの外のくさむらをころげまわるほどのんでしまった。もう酒のことなんて考えるだけでいやだという最悪の地獄的な気ぶんをあじわった。そんなときに「それでもビールはある」といわれても、それはちょっとどうかなあとおもった。ちょっとどころか、おねがいだからかんべんしてくれとおもって、じゃあビールのかわりになにがあるかすこしかんがえてみた。めしはどうだ? 「どんなに人生に最悪のときがきても、それでもめしはある。」だめだ。もうそんなにわかくない。くいたいものをたらふくくってるとてきめんにふとる。からだがおもくなる。健康診断でいやみな結果をだされるのも目にみえてる。じゃあ女はどうだ。「どんなに人生に最悪のときがきても、それでも女はいる。」おいおいかんべんしてくれよ、ますます最悪だよそんなの。事態を悪化させてどうするんだよ。じゃあさいごのたのみのふとんはどうだ。「人生に最悪のときがきてもそれでもふとんはある。」これもだめだ。不眠症のときはどうする? ふとんなんてかえってうらめしいばかりじゃないか。というわけで、どうもおれのこのバカアタマではオールマイティーなのはなかなかおもいつかない。いぜん断食道場というのがテレビで紹介されていて、「断食すればどんな病気もなおります」と道場主がいいはるのをながめながらともだちが「拒食症もなおるのかな」とつっこんでたけど、それとにてる。オールマイティーというのはなかなかないらしい。
 ぽいう。

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