| [2001年07月31日] となりのフラン死体 |
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イチゴスペシャル(あさ) イカリングあげ定食(ひる) からあげ。サラダ。ごはん(ゆう) |
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だいたいおれほど女の子にたいしてマジメなやつはいないのであって、ほんのうだとかぼんのうだとかいうふうによばわれる筋合いなどなにひとつないのであって、じぶんではこんなきまじめでカタブツな男はほかにいないっとかたくしんじているのにもかかわらずときどきひとからそんなふうにいわれてしまうのはなぜかとかんがえてみるに、どうもこのじんるいあいがいけないのではないかと。たとえばおれはじんせいのフシメフシメに禁欲をちかってたらしいというのが学生のころにつけてた日記をよみかえすとあきらかになるんだけど、その日記のいちばんさいしょのページでいきなり「もうオマンコはやめた。」と宣言していてわれながらおおいに感心する。大学の入学式をまぢかにひかえてじんせいではじめての日記をしたためるにあたって、その一行めにそう宣言をするおれはやはり禁欲的なにんげんであるといわざるをえないとおもうのだが、ところがその不退転の決意がどうしてそんなにいともかんたんにやぶられてしまうのかというとやっぱりじんるいあいのせいだったりする。たとえばそこに「セックスってキモチいいの?」と直球勝負で疑問をなげかけてくる女の子があらわれたりするともういけない。だいたいなんでああ女の子というのは「セックスってキモチいいの?」っておれにきいてくるのか、いいもわるいも、そんなのいいにきまってるのに、しかしそんなことをくちさきだけでこたえてすますのもなんだか不親切というものだし、そんなこんなでまた一肌ぬいでしまうことになる。大学にはいってアパートで暮らしたときおなじアパートにユミちゃんていう女の子がいて、ニチゲーの1年で、北海道出身の女の子で、北海道というのはいったことがないのでまったくわからんのだけど想像するにユミちゃんはまいにちコオリのうえでつっころんだりツララにさされたりして長じてきて、そのまま北海道にすみついてりゃいいのになにをおもったのかニチゲーみたいなヘンなやつの巣窟のような学校にはいったもんだからそのごのユミちゃんのじんせいはなんだかめちゃくちゃなことになって、そのうち研ナオコがふざけてるみたいな化粧をしてキャバレーみたいなとこにバイトにでかけてく女になってっちゃうんだけど、それでもほんと、学生をはじめたころはソボクな女の子で、ユミちゃんはヒマになるとおれの部屋にやってきて、おれがいないときは置き手紙をしていって、そんでおれがそれを読んでさらに返事をして、そんなふうにメールみたいなことをしてた時期もあった。ユミちゃんの手紙のさいごにはいつも「となりのフランシスより」なんて書いてあって、フランシスつうのはなんのことだよフランシスつうのは、フラン死体みてえなかおしてるくせによ、と内心ではおもいつつも、そういうところをふくめてなんていうか、すれてないというか、こころがあらわれるというか、けっこうおれもにくからずおもっていた。性格かわいくて。それでおれもヒマなときはユミちゃんの部屋へ遊びにいったりもしてて、学校が夏休みでユミちゃんが明日から北海道のイナカにかえるって晩も遊びにいったんだけど、明日からさびしくなるよなんておれもうまいこといっちゃって、ユミちゃんがしんみりしちゃったりとか、そういういいフンイキな時間をすごしたあとで、そのうち酒のみながらそういう話になってしまった。そういう話っていうのはつまり、「どうしてセックスなんてするの?」とか「セックスってほんとにキモチいいの?」っていう話なんだけど、たぶんおれもいい気になってごびごびのんでたろうし、なんとなくユミちゃんといいかんじで時間をすごしてたし、そこにそんなこといわれちゃったらばこりゃもうおれがやるしかねえのかなあ、だいたい東京きてもう3か月もすぎてるのにいまだにそんなこといいだすなんて北海道帰ってみんなにバカにされちゃうよなあっていう気がひしひしとしてきた。ところがこのとなりのフラン死体ちゃんが、いざやりはじめるともう、あえぐあえぐ、おれがちょっとフトモモのあたりをなでただけでアヒイイイイなんてのけぞっちゃって、それがまたうるさくて、おれなんてほんとにミミセンがほしくなったくらいで、いったいなにが「キモチいいの?」だよ、さっきの発言はなんだったんだよなんておれもおもわず快楽わすれてわらってたんだけども、この話の主題はそんなんではないのであって、ここで声をダイにしていいたいのは、そのときのおれにはみずからの欲求をみたす願望などいっぺんもなかったのであって、ただひたすらにユミちゃんのためをおもって奉仕のこころからやむにやまれずとった行動なのだということで、友よ、それともきみはこんなのまでぼんのうだというのか。 |
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