[2001年08月03日] グラフィテイー
ワイルドブルーベリーアンドマーガリン(あさ)
ひやしうどん。いなりずし(ひる)
かるびたんしおせんまい刺きむちそのたアンドビール(ばん)

中学生のときとつぜんふつふつと文字をかきとりたくなって、そこにあった「悪の華」という詩集をひろげて、白墨でもって部屋じゅうにかきなぐってしまった。なんでそんなことをしでかしたのかはいまとなってはまったくのナゾであるマサオ13歳なのだった。すべてのカベを詩でうめつくして、満足して、けっきょくそのご二十年もカベには悪の華がかきなぐられていたので、やがてそこは「悪の華の間」とよばれた。おれには部屋がふたつあって、もうかたほうの部屋は「悔い改めよの間」とよばれていた。これはやはりあるときかきとり衝動におそわれて、墨汁に毛筆をひたらして、墨もしたたれとばかりにハシラにくろぐろと「悔い改めよ」と一気呵成にかきなぐったからである。もちろんなんでそんな文字列をかきなぐったのかもまたいまはもうナゾである。それから十数年して、パソコン通信をやらかすようになって、みずからの部屋に電話線をひくべく電話工事のひとをよんだ。「じゃあどのへんに設置しますか」といわれて、ではこのハシラにおねがいします、となんもかんがえずにゆびさしたハシラには「悔い改めよ」とかきなぐられていた。電話工事のひとは文句もいわずにもくもくと悔い改めよの「い」の字のあたりをぐりぐりして穴をあけて電話線をひいてくれたのだが、いったいどんな気分だったのか、想像するたびにもうしわけなくおもう。教訓。そこらじゅうに落書きをするものではない。

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