[2001年09月25日] ホッサ
ジャムパン(あさ)
みそラーメン(ひる)
オムライス。ポテトサラダ(ばん)

せんじつカイシャにいるときにおれはなぜだかハイになっていて、わけもなく浮かれていた。じつをいうとわけもなく浮かれることはしょっちゅうあるんだけど、それしたって浮かれすぎだろうというくらいにわれをわすれてまいあがっていた。なんでそんな状態になってしまったのかはわからん。とにかくそういうことになっていた。ほっといたらオクラホマミキサーをくちずさみながら、その場にいあわせたなんの罪もないひとの手をとっておどりだしかねないような状態であった。しかしいきなりカイシャでオクラホマミキサーというのもあんまりなので、けんめいにそれはこらえていたわけだが、浮かれてるときというのはどうもなにかしでかさないと気がすまないもので、ふだんけっしてしないようなことにチャレンジしたくなるもので、なにをおもったかおれはひとのシゴトを手伝うという暴挙にでようとしてしまった。そもそもおれはひとのシゴトはぜったいになにがなんでも手伝わないオトコで、それがこうじてちかごろではじぶんのシゴトでさえ手伝わないほどなんだけど、どうもそういうふだんしないことをむしょうにしてみたい欲望がむくむくと積乱雲のようにわきあがっていて、それでたまたまとおりかかったキョウコさんに、手伝おうか、とホッサ的にこえをかけてしまった。キョウコさんはちょっとそれはあまりに失礼じゃないかというくらいびっくりしたかおつきになって、「どっ、どうしちゃったんですか、くりたさん?」とおれにたずねてきた。霞ヶ浦の水面上をあるく人間をみるような、超自然現象をみるようなメツキだった。そんなにびっくりすることはないだろうといまになっておもうのだが、なにしろそのときはハイなのでどうともおもわず、そうしてムイシキにおれのくちをついてでてきた返答は「ヒトはなあ、コイをすると、ヒトにやさしくなれるんだよ」というものであった。なっ、なんだそれわっ。というか、じぶんでもいってるとちゅうで、あまりにバカなことを口走ってることに気がついて、おしまいのほうは舌がすこしもつれてしまった。なんだコイって。どっからでてきたんだよそれ。ながねんこのクチとはつきあってきたけど、いまだにみずからの意表をついたコトバがでてくるときがあって、それで呆然とさせられる。しかしもっと呆然としたのはキョウコさんであった。キョウコさんは、霞ヶ浦のうえでオクラホマミキサーをおどるひとをみるようなメツキになっていた。いや、そこまでびっくりするのも、それもちょっと失礼じゃないかとおもうんだけど、でも、やっぱりおれがわるかったのかという気もかなりして、それよりなにより、いった直後にとつじょわれにかえってしまって、そうしたらアタマにかっと血がのぼってきた。「なっ、なに赤くなってんだよ〜〜っ、じぶんでいっといて赤くなるなよ〜〜っ、ばっっかじゃないの〜〜っ?」とキョウコさんがなじるので、なんだかますます赤面してしまって、や、これはいかんとおれはあわててその場をにげだしたのだが、どうもそのあとしばらく、カイシャの女の子たちがおれをゆびさしてひそひそと眉をひそめて話しあってるような気がして、ちょっといづらかったです。しっかしなんだよコイって。どうなってんだよこのクチは。

沼の目次