| [2002年01月18日] 貝 |
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いちごスペシャル(あさ) そば(ひる) やきとり。めし(ばん) |
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やっぱり一般的には女の子のほうがそういうのはちょっとだけはやいみたいで、このトシになってみればはやいのおそいのいったところでじんせいのうちの誤差にしかすぎないのだけれども、でもとうじとしてはその差というのはなかなかおおきかった気がする。というわけでとつぜん中学校にあがったころの話をするんだけど、ヤブからボーに恋ごころのコクハクというものをされたりすると、こっちはまだそういうのがよくわかっていなかったものだからかなりびっくりした。それも、たとえばおなじクラスのふだんからくすぐりっこだとかをしてるような女の子からだったならまだ話はわかるのだが、まったくみしらぬよそのクラスの女の子だとか後輩だとか、うちあけられてはじめてその存在をしったというようなやつにとつぜん「スキです」なんていわれるともうどう対処してよいものかわからなくて、でもなにかむこうはおもいつめているみたいだし、いちおうこっちもそのテンションにあるていどはあわせてみるのが男女の道ではあるまいかという気もするのだが、うかつにそんなことをすると事態はさらに悪化するのかもしれないという野性のカンもあって、そんなこんなでけっきょくはめんどうくさくてほっぽりなげていた。ようするに、どうしていいのかわからないのでなにもしないでムシしていた。しかしこのムシというのもかなり気まずいものがあるばあいがあって、たとえばそれはマサオ十二歳の秋の夕暮れだったりするわけだけど、電話がなって受話器をとると、きいたことのない女の子の声がして、「くりたさんのおたくですか、まさおさんはいらっしゃいますか」ときくので「ハイぼくです」とこたえると、電話線のむこうではなにやら「クワー」とか「キエー」とかいったきょう声がして、そいつが電話線をつたっておれにもきこえてきて、なんだかひじょうにわるい予感がする。あんのじょうそれはコクハク電話で、そういう電話というのはなぜかたいていテキは三人くらいいて、コクハク娘Aおよびその友人B、Cといった構成でもっておれのところにかかってくる。さいしょに電話にでているのは友人代表Bで、「いまつきあってるひといますか?」などと天地がひっくりかえったようなたわけたことをいきなりたずねられる。いったいなんという種類の質問なのだそれは、と絶句をしていると、「あのう、1年4組のマルヤマさんってしってますか、マルヤマさんはくりたさんのことをそのう、お、おもってるんだそうですけど、ともだちになってあげてくれないですか」とくる。そこで「しるかっ」とさけんで電話をたたっきってしまえればおれもいいオトコだったのだがもちろんそんなことはおもいもよらぬことで、「とととつぜんそんなこといわれてもあの、えいとう」などとおれがしどろもどろしていると、友人代表Bは「それじゃいまからマルヤマさんとかわりますねっ」と宣言をし、問題の1年4組マルヤマとの直接対決をおれに強要してくるのだ。ところがこのマルヤマさんときたひにはただひたすらにだまっているだけで、せいぜいが「もしもし」というくらいで、あとは「……………… |
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