[2004年09月24日] ある秋の日の午後

ある秋の日の午後、渋谷の交差点で2004年9月24日が1961年11月29日とであった。2004年9月24日と1961年11月29日は道の向こう側とこちら側にいて、信号がかわり、ふたりは歩きだし、交差点のまんなかで向かいあった。道の向こうとこちらにいるときから、2004年9月24日は1961年11月29日から目を離すことができなくなっていた。なぜなら、2004年9月24日にはわかっていたからだ。それは1961年11月29日にとってもおなじことだった。ふたりはおたがいの目をみつめあいながら、まっすぐに歩き、そして、交差点のまんなかで立ち止まり、挨拶をした。
「はじめまして」
「はじめまして」
「よろしくね」
「こちらこそよろしく」
そしてふたりは結ばれた。

おとぎ話です。こんな話をおもいうかべてしまうのは、秋の青空があまりにもきれいで、気持ちがいいから。いい季節がきますね。

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